グラフィック性能は2倍以上!新旧「Fire HD 10」の処理性能をベンチマーク比較

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今年10月末に登場したばかりのAmazonオリジナルのタブレット端末「Fire HD 10」が、12月9日までの「Cyber Monday」セールで早くも1万円以下となっており、購入しようか迷っている人も多いだろう。
端末を買うときに特に気になるのが、アプリや周辺機器では補えないCPUなどのハードウェア性能だろう。7月に登場したFire 7や、2018年版のFire HD 8は2017年版と同じCPUだったのに対し、Fire HD 10は元々高性能だったCPUが更に高性能な物へとグレードアップしている。
CPUのクロック周波数が増加しただけでなく、コア数が4つから8つへと増えているので、一挙に2倍以上に高速化したのかと思いたくなるが、商品情報ページでは「前世代機より30%早く」と控え目な表現だ。
実際のところはどの程度の性能なのか、マシン性能を計測するベンチマークソフトとしてパソコン時代から定番の「PCMark」「3DMark」のAndroid版で測定してみたぞ。新旧HD 10に加えて、2017年版Fire HD 8も計測してみた。現行モデルのFire HD 8(2018年版)やFire 7(2019年版)も2017年版HD 8と同じCPUなので、どれをかおうか迷っている人も参考にして欲しい。

Amazon Cyber Monday Sale (サイバーマンデーセール) 2019

Amazon | Fire HD 10 Newモデル – 迫力の大画面10.1インチタブレット



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「PCMark for Android」や「3DMark for Android」は、公式サイトからAPKファイルをダウンロードしてインストールすることもできるので、Google Playストアが搭載されていないFireシリーズでも計測可能だ。

PCMark for Android – a better benchmark for smartphones and tablets

3DMark Android Benchmark


2019版2017版Fire HD 8
PCMark(Work2.0)505637622790
3DMark(Slingshot Extreme)1144493150

両アプリの主要コースで計測してみたところ、PCMarkの方では公式情報に近い約34%増だったが、3DMarkでは約132%増という大幅な向上が見られた。
3D点数がかなり寂しいFire HD 8でも「Riptide GP2」程度の3Dゲームなら問題なくプレイできるので、最新のFire HD 10はかなりの性能と言えるだろう。


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Android 7から使用可能になった描画方式「Vulkan」を使用したスコアは、旧来の方式である「OpenGL ES 3.1」使用時より若干低い1110となった。最適化が不十分な端末では性能が低下する場合があるとのことなので、今後のFire OSの更新で向上するかも知れない。なお、「Huawei P10 Lite」で試したところ、Vulkanの方が14%ほど高得点だった。


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PCMarkや3DMarkでは、世界中のユーザーが計測した様々な端末の成績も確認できる。
PCMarkで5056点前後というと、2018年発売で現在は新品が22000~27000円くらいの「Huawei P20 lite」などがある。
3DMarkの方は、今年発売で25000円以上する「Huawei P30 Lite」でも885点なので、Cyber Mondayセールで1万円を切っているFire HD 10のコストパフォーマンスはかなり高いと言えるだろう。

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2019年12月07日20時55分 公開 | カテゴリー: 端末・周辺機器・サービス | キーワード: | Short URL
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