パソコン上の2ちゃんねる用ブラウザで収集したスレッドのログ(datファイル)をAndroid上で読む方法としては、「dat2html」でHTMLファイル化するという手があるが、通常のブラウザではアスキーアートが崩れてしまうなどの不満点がある。

アスキーアートを正しく表示できる2chブラウザ上で閲覧したければ「2chMate」を使おう。SDカード上のログフォルダにログをコピーして、「キャッシュから履歴を復元」を実行することで、2chMateのログとして取り込める。こうしてログを取り込んだスレッドは、端末がオフラインの状態でも閲覧可能だ。

なお、多くのパソコン用2chブラウザはログファイルの保存フォルダが板ごとに分かれているが、2chMateではすべてのログを同じフォルダにログファイル名の前に掲示板のIDを付加した名前で保存する方式のため、2chMateにログを取り込むには、「Flexible Renamer」などの一括リネームツールでリネームしてから転送する必要があるぞ。

まず、2chブラウザの付属ドキュメントなどを参考にdatファイルの保存先フォルダを開き、2chMateに取り込みたいdatファイルを選択して別のフォルダにコピーしよう。

次に、Flexible Renamerでdatファイルをコピーしたフォルダを開き、リネームメニューの「文字列(日時)を先頭からn文字目に追加」を選択し、「位置」を「0」、「追加文字列」をスレッドのURLの「/read.cgi/」の後の部分などの板IDの後ろに「_」を加えた文字列に設定し、「リネーム」を押してリネームを実行しよう。リネーム後のdatファイルは、USB接続などでAndroid端末のSDカードの「2chMate」フォルダ内の「dat」フォルダに転送しよう。

2chMateでAAを正しく表示するには、「IPAモナーフォント」に同梱の「ipagp-mona.ttf」をSDカード内のどこかに入れておき、2chMateの設定画面の「AA用フォント選択」を実行しよう。検出されたフォントファイルが表示され、選択すればAA表示用フォントとして設定されるぞ。

パソコンからコピーしたdatファイルを2chMateに取り込むには、設定画面の下の方にある「キャッシュから履歴を復元」を実行する。

2chMate起動時の画面で左下の「履歴」をタップすると、取り込んだスレッドが一覧表示される。

スレッド名をタップすると、スレッドの内容が表示される。Wi-Fiや3Gの通信が無効になっていると、データ取得エラーが表示されるが、ログの閲覧は可能だ。

アスキーアートもこのように正しく表示されるぞ。

・2chMate – Android マーケット
・Flexible Renamer